図書館の前に川がある。

その川のベンチで休憩しよると、向こう岸におっさんとでかい犬がやって来た。犬はもうおじいちゃんなのか*1、動きはのんびりしとる。

で、その犬がのんびりとした動きのまま川の中にのそのそと入っていって、くるっとおっさんの方へと向きを変えた。なんか待っとるみたい。

するとおっさんが白いボールを取り出して、川の反対側へボールをぽーんと投げた。

それを見た犬が、ゆっくりとボールのほうへ泳ぎだした。顔だけ出して、ちょっとずつ流されながら泳ぐ姿がとても微笑ましい。あーええなあ、犬。犬はボールを器用にくわえて、おっさんの待つ岸へと、またちょっとづづ流されながら帰っていった。

犬好きのおれの顔は終始にやにやしとったに違いない。ふと横を見ると、知らんおっさんも犬を見ながらにやにやしとる。

見知らぬおっさんふたりが泳ぐ犬をみながらにやにやする昼下がり。かなりきもい。

明日は犬が投げたボールを、おっさんが泳いで取りに行くところが見たい。

*1:おばあちゃんかもしれん